な~んちって技術士の独り言

やっと家族と同居となったお気楽な技術士のゆる~い独り言

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コンクリートの補修・・

あまり大きなニュースではないが、ある地方で、コンクリート構造物を築造する工事があり、工事施工中にコンクリートにひび割れが生じ(おそらく端部拘束型の温度ひび割れだと思うが)、施工者が発注者に無断で補修した。
この事実が第三者の通報により明るみになり、調査の末、この業者は2週間の指名停止処分を受けた。
この工事は、総合評価方式で入札したものであり、コンクリートのひび割れ抑制についての施工計画(提案)の提出があったもので、おそらくこれについての考査表の減点を憂慮した結果だと思う。

しかし、この問題は、かなり根深いものだと私は、考えています。
この業者がひび割れ(後の調査で構造的、耐久性に問題になるひび割れではなかった)が発生した事実をどうして発注者に報告できなかったか?という点である。

この構造物は、ボックスカルバート状のもので、おそらくひび割れ係数も1.2程度のものであったと推測される。発注者の仕様書にも「ボックスカルバートについては、ひび割れの防止は困難な構造物」とされている。コンクリートの専門家であれば、常識であるはずの「ひび割れの完全な防止は困難」ということが、発注者の監督員には通じない点が問題である。

事実、以前、私が係わった工事でもひび割れが発生し、監督員に報告(所定の手続き)を行ったところ
「これは、減点になりますね。」との回答。私は、設計資料の温度解析結果を提示し、ひび割れを防止するのは困難であることを説明したが、「ひび割れを発生させないで施工する業者がいるんですよ。御社はそれが出来ないんだから、その業者よりも劣っている。だから減点なんです。」
との回答。
開いた口が塞がらない。
これはあくまでも推測であり個人的意見であるが、「このひび割れを発生させない業者」はおそらく奥の手を使っているか、発注者がヘアクラックを発見出来ないだけだと思う。
ご存知の方も多いと思うが、繊維状の添加材によるもの、クレヨン状のひび割れ隠しなどが世の中には出回っている。(あくまでも推測です)

こんな、発言を監督員にされてしまっては、「ひび割れが発生しました」と報告することが出来るわけが無い。(正当性を主張しても聞く耳を持たないのであれば)
こんなことが、潜在的にかつ常態化している。

そんな中でのこのような出来事の発生は、当然といえば当然である(倫理的にあってはならないのですが)。

これを機に、当該監督員にも技術向上にむけて研鑽して頂きたいものである。

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